歌志内線

歌志内線（うたしないせん）は、北海道旅客鉄道（JR北海道）が運営していた鉄道路線（地方交通線）である。
北海道砂川市（空知支庁管内）の砂川駅で函館本線から分岐、歌志内市の歌志内駅までを結んでいた。
沿線の炭鉱から産出される石炭の積み出しのため、1891年（明治24年）に北海道炭礦鉄道の手で開業し、
1906年（明治39年）には鉄道国有法により買収・国有化され、官設鉄道となった。
以来運炭輸送を中心に盛況を見せ、1963年（昭和38年）には営業係数64と日本で4番目の黒字路線となる実績をあげてきたが、
炭鉱の衰退に伴って客貨とも輸送量が減少し、国鉄再建法施行により、1984年（昭和59年）に第2次特定地方交通線に指定された。
一時期第三セクター化される予定もあったが、1987年（昭和62年）に日本国有鉄道（国鉄）から北海道旅客鉄道に承継された後、1988年（昭和63年）に廃止され、バス転換された。
同様に砂川駅から分岐していた運炭路線の函館本線上砂川支線が「函館本線の一部」とされていたためこの時廃止対象にならず、
1994年（平成6年）に廃止されたのとは対照的な末路だった。

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